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社会保険労務士試験を受験してみませんか?
国家試験である社会保険労務士試験は、毎年1回、8月に行われており、平成22年度(第42回)社会保険労務士試験の受験申込者数は、7万人を超えました。合格率は例年7〜9%辺りで推移している国家試験です。
合格率から考えると、単純に100人受験したとして、合格者は10人を下回るわけですし、一度試験問題や受験テキスト等をご覧になられたら、その分量から挑戦することを躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。
「社労士の資格を勉強して、役に立つの?」
「仕事をしながら勉強して、合格できるの?」
そんなご質問を受けることがあります。体験から申し上げると、現在、他のお仕事をしながらでも、間違った勉強の仕方をしなければ十分に合格できる試験です。ここでは、社会保険労務士試験について紹介致します。
試験日時・受験資格等
【試験日】
例年8月の日曜日(最終日曜が多い)に、1日間で行われます。
【試験時間】
午前の選択式試験 10:30〜11:50
午後の択一式試験 13:10〜16:40
【試験会場】
申込み時に、全国の都市の中で受験案内に記載の都市から選択。
【受験資格】
受験資格、受験申込み方法等は、公式ホームページにてご確認下さい。下記、社会保険労務士試験公式ホームページです。
社会保険労務士試験オフィシャルサイト
【合格発表】
例年、11月の官報での公告や、社会保険労務士試験オフィシャルサイトでの合格者受験番号の発表で確認できます。
試験科目
@労働基準法 A労働安全衛生法 B労働者災害補償保険法
C雇用保険法 D労働保険徴収方 E健康保険法
F厚生年金保険法 G国民年金保険法 H一般常識(労働・社会保険)
上記のような各法律や、その法律の施行規則。また一般常識でいえば、国民健康保険や介護保険、白書などが試験対策として学ばねばならない範囲となります。
問題の出題形式
社労士試験は、午前の選択式と、午後の択一式の二つの形式で行われるのが特徴です。
選択式(午前の試験)
午前の選択式は、8題の問題に5箇所の語句を選択する形式で出題されます。選択する語句は、1題ごとに20語句出され、その20語句の中から最も適当と思われるものを選択し、計40箇所について解答します。
【8題の組み合わせ】・・・@〜Gそれぞれ5問ずつ
@労働基準法・安全衛生法
A労働者災害補償保険法・労働保険徴収法
B雇用保険法・労働保険徴収法
C健康保険法
D厚生年金法
E国民年金法
F社会保険に関する一般常識
G労務管理その他の労働に関する一般常識
択一式(午後の試験)
合計70問をマークシートに解答していく形式で行われます。内訳は7科目で1科目10問の出題です。10問のそれぞれが5肢からの択一となります。
【7科目の組み合わせ】
@労働基準法から7問・安全衛生法から3問
A労働者災害補償保険法から7問・労働保険徴収法から3問
B雇用保険法から7問・労働保険徴収法から3問
C健康保険法から10問
D厚生年金保険法から10問
E国民年金保険法から10問
F労働に関する一般常識から5問・社会保険に関する一般常識から5問
合格基準
ここ数年、社会保険労務士試験は合格基準が一定ではありません。それは、選択式と、択一式に設定されているであろう基準が満たせない場合でも、合格とされることがあるからです。(救済などと言ったりします。)
一応、試験後の自己採点で、選択式で総得点が28点以上あり、かつ各科目で3点以上を確保。択一式で総得点が45点程度あり、かつ各科目で4点以上を確保していれば、概ね合格していると考えてよいと思われます。
選択式で3点が確保できなかった科目で、2点もしくは1点でも合格となることが、年毎に科目で変わることが起こっている現実があります。様々な意見はあると思いますが、出た発表が、その年の合格基準であったと理解しなければなりません。
合格するには
結論から申し上げると「苦手科目を作らない」ことが絶対に求められます。各科目に、基準点(選択式3点以上:択一式4点以上)の目安がある以上、総得点でどんなに高得点だったとしても、1科目1点だけ足りないために不合格となってしまう試験だからです。
【択一式の勉強方法】
午後の択一式は、5肢から正解を選びますから、記憶があいまいだと正解を絞るのが困難です。記憶の定着を図るのには、過去問題を繰り返し解くのが有効です。過去問題集を繰り返し解くことによって、知識・記憶を定着させましょう。
【選択式の勉強方法】
過去問はもちろん、問題集を繰り返し解くことはよく言われてますが、私は皆さんに「国語力を上げる」ことを、ぜひともお伝えしたいと思います。国語力を上げるとは、「前後の文章からその箇所に入るであろう語句を選ぶ力をつける」ことを言っています。
社労士試験の選択式は、受験生の皆さんが絶対に見たことのない問題が1,2科目、必ず出題され、私自身、1点差での残念な経験があります。勉強を始めたばかりの方は、「国語力を上げる」ということが何を言っているのか理解できないと思いますが、年度ごとの選択式問題を解かれると、私の申し上げていることがご理解頂けると思います。
一口に「国語力を上げる」といっても難しいことは承知しておりますが、選択式を勉強する際に、常に意識しておかれることが、後々必ず役に立つはずです。このページをご覧になって下さった受験生の方、どうかこのことを忘れないで下さい。
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